スウェーデンのストックホルム在住のニットデザイナー、マリア・グルバリー先生 による、かぎ針編みです。マリア・グルバリー先生は、デザイナーとしての仕事に 加えて、かぎ針編みのテクニックや楽しさを伝えるため10年以上の間、スウェーデン 国内の各地で、かぎ針編みの講師として活動されています。伝統的な分野から多くの 基本技術を学んだ後、デザイン・色・テクニックを自由に展開し、独自のかぎ針編み の世界を作られました。鮮やかな色彩を編むことができるので、グラフィカルニット といいます。緻密に編みこむので防寒性に優れていて実用的でもあり、美しい模様が 編めるので芸術的にも優れています。北国の人々、特に若い人に、ぜひ挑戦してもらい たいものです。
日本のかぎ針編みとスウェーデンのは、技術的にほとんど同じです。 「編みくるむうね編み」は、マリア・グルバリー先生独自のものかもしれません。 色糸1と色糸2の2本の毛糸を使い、色糸1で編むときは色糸2をくるむように編み、 色糸2で編むときは、色糸1をくるむように編みます。こうすることで、厚手の しっかりとした編地になり、防寒性が高まります。また、2色の毛糸がいつも針の ところにあるので、模様を編みやすく、また編まれない糸が裏をはしることもありません。
マリア・グルバリー先生はスウェーデンのオステルヨートランド羊毛紡績の毛糸を使用しています。 この毛糸は、適度な脂分を残した良質な原毛だけを使い、ゆっくりと時間をかけて しっかりと撚りがかけられています。つやがあり、色が美しく、肌にじかに身に つけても気持ちがよい、優れた毛糸です。先生はこの毛糸で編んだときに、模様が もっとも美しく見え、同時に防寒性が高い編み方を開発されました。これから 編まれる方には、オステルヨートランド羊毛紡績の毛糸をお勧めします。もちろん、 他の毛糸でも編むことは可能です。毛糸によって編み目の密度や目数を調整する 必要があるでしょう。
マリア・グルバリー先生の編物は、いくつかの雑誌にも取り上げられています。
いろいろな色の毛糸で編んだリストウォーマーの例を示します。
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#1:白 #2:ホワイトグレー |
#8:ライムグリーン #9:サンイエロー |
#9:サンイエロー #15:スカイブルー |
#2:ホワイトグレー #8:ライムグリーン #10:ハマナス赤 |
#2:ホワイトグレー #8:ライムグリーン #10:ハマナス赤 |
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#9:サンイエロー #15:スカイブルー |
#8:ライムグリーン #9:サンイエロー |
#2:ホワイトグレー #12:プルーン #24:ダークキャラメル |
#2:ホワイトグレー #12:プルーン #24:ダークキャラメル |
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