12月にはいりました。もう12月。冬の静かな早朝、
国際宇宙ステーション(ISS)の通過を撮影できました。地球の影から出てくるところで、右下に向かって飛行しています。左手の明るい星は、うしかい座の
1等星アークトゥルス。 |
ISSは4時すぎに東の空に沈んだあと、約1時間半で
地球を1周して、5時38分に西の空に現れました。オリオン座の1等星ベテルギュース付近で、地球の影からでてきました。満月(11月28日)から3日め
の月(月齢17)が明るく輝いています。右端近くの明るい星は木星。 まだ冬のはじめですが、冬の星座の代表であるオリオン座も夜明けになると西に沈みかけています。オリオン座の三ツ星の左下に、札幌市の西方の手稲山山頂 が見えています。 ISSは南東へ向かって進み、地平線の下へ消えてゆきました(下の写真)。 |
今年の夏以降、ISSの撮影を何度も試みてきました。
何時、どの方向に、ISSが見えるかを調べておくこと、
地球の影の外にあって太陽の光に照らされているかどうか、空の明るさ
により露出時間を決めること、レンズの選択、ISO感度の選択、など、準備すべきことはたくさんあります。何度もカメラを三脚にセットし、その時を待つこ
とを繰り返してきたわけですが、準備を整えておくことの大
切さを身にしみて感じました。 天気が悪ければ、次の機会を待つ忍耐も必要ですし、月や惑星などとの接近の機会を待つなど、イマジネーションをふくらませることも大切です。生き方や仕 事の仕方にも通じるように思います。 |