昨日10日の夜明け前は雪のために月と金星を撮影できず
残念でしたが、11日は晴れました。明日12日は新月で、その前日の今日はすごく細い月です。 金星はいつも太陽の近くにあり、夜明け前に見えるときは明けの明星、夕方に見えるときは宵の明星といわれます。月は約1ヶ月かけて天球をぐるっと一周しま す。新月のとき月と太陽は同じ方向にあり、その前後に月と金星が出会います。 去年の夏以来、月と金星を追いかけてきました。新月を迎えるたび、また1ヶ月たったと、時の速さを感じます。 いつか、東と西の地平線まで見渡せる 家に住めたらと思いました。 |
今
回の新月の瞬間は12日4時43分、それから1日と12時間たっているので、日没時の月の高度は17度と高く、撮影には好都合でした。地平線付近には黒い
雲がありましたが、空が暗くなるのを待つ間も月は雲の上にありました。雲がなければ、細い月が西の山のかげに沈むのを見ることができるのですが、そのよう
な機会はなかなかないでしょう。地平線や水平線に沈む細い月を見てみたいものです。 次の新月は、2月10日16時20分。翌日11日の日の入りは17時0分(札幌)。新月の瞬間から1日と40分、1月13日とくらべ約11時間も短かいの で、月の高度は12度30分とかなり低いです。空が暗くなるのを待つあいだに、月の高度はどんどん低くなり、見るのが難しくなります。 2月11日の夕方、月の左に火星と水星がならびます。水星は常に太陽の近くにあり、なかなか見るのが難しい惑星です。11日の前後数日が、水星が太陽から 離れて、明るいので、見るチャンスです。 |
北斗七星と北極星の間を通過する国際宇宙ステーション。
今日のISSはとても明るく、写真でも太い線に写っています。薄い雲がかかっていたせいで、構図を決める際に北極星を確認できず、画面から外れてしまいま
した。 天の北極を中心として、同心円状の星の軌跡を背景に、ISSが通過するような写真を意図したのですが、都会では空が明るいために無理でした。最近の街灯は 赤い光が使われているので、長時間露光すると空や雲が赤く写ります。 |