ウールのある生活
2005年10月8日(土)〜11月6日(日) (火曜休館)
於) スウェーデン交流センター
朝晩などはかなり冷え込むようになり
暖かなニットの帽子やマフラーが恋しい季節になりました
セーターや毛布など、誰もが知っているウールですが
ここ
では特に質の良いスウェーデンのウールをご紹介します
ウールを上手につかうスウェーデンのライフスタイルに
寒い冬を乗り切るヒントがあります
私た
ちの暮らしと環境にどのように役立つかご紹介します
また、数々の素晴らしい手編みの作品をご覧ください
手づくりは生活を豊かにしてくれますし、これからの季節は贈り物にも最適です。
秋の夜長に、あみもの
を始めてみませんか。
冬の厳しさなど、スウェーデンと気候の似ている北海道ですが、ウール産業がありません。
いつか北海道でも、同じ品質のウールをわたしたち自身の手で作れる
ようになればと願っております。
2005年10月
きぬがさマテリアルズ スウェーデン交流センター オステルヨートランド羊毛紡績
ウールの性質
●保
温性・保湿性・撥水性に富む
ウールは細い繊維がからみあい、空気を多く含むので、保温と保湿に優れています。私たちの皮膚からは体温調節のため、たえず水分と熱が放出されており、
ウールはその水分と熱の両方を調節してくれるので、快適に過ごすことができるのです。
●
よごれがつきにくく、洗う必要がない
ウールの繊維には適度な脂分があり、水をはじく性質(撥水性)があります。この脂分があるために、よごれがつきにくいのです。
手入れの方法は、湿度の高い日に、風にあてるだけです。ウールの繊維自身がよごれを押し出してくれるので、水洗いする必要はありません。
●
水につけると縮んでフエルト化する
ウールを水につけると、繊維のからむ度合いが増して、フエルト化して縮みます。水洗いできるように加工されたウールもありますが、ウール本来の性質が失
われている可能性があります。
ウールと環境
地球温暖化や、異常気象のニュースを耳にすることが多くなりました。大風が吹いてポプラ並木が倒れたり、巨大なハリケーンや世界各地の洪水など、深刻な
問題です。家庭から環境問題に取り組む時です。さまざまな優れた特性があり、デザインも自在にできるウールを生活にとり入れましょう。灯油価格が高騰して
いる今、家庭のエネルギー消費量を少なくできれば、家計にもプラスですよね。
1.
冬の暖房エネルギーの削減
快適さを保つぎりぎりまで部屋の温度を下げ、無駄なエネルギー消費をカットしま
しょう。
2.
素肌にウール衣料を着る
低い室温でも、保温性に優れた衣料を身につけることで暖かさは得られます。
人間の体温調節機能と相性のいいウールを素肌に着れば、低い温度でも快適に過ごせます。
3.じゅうたんやマットを床に敷く
床の冷たさをじゅうたんやマットでふせぎましょう。
美しいウールの織物は、インテリアにも華を添えます。
環境について意識の高いスウェーデンでは、家庭やオフィス、工場など、どこでも室温を低くおさえています。スウェーデンウールは肌に優しくチクチクしな
いので、素肌に直接身につけても心地よいのです。
スウェーデン、オステルヨートランド羊毛紡績の毛糸を使用した作品をご覧下さい。展示のために作品を、快くお貸しくださった方々にお礼申し上げます。
石川雪江さん(狸小路カルチャースクール)
伊原洋子さん(狸小路カルチャースクール)
太田恭子さん(狸小路カルチャースクール)
小倉克子さん(北広島市)
斎藤菊江さん(札幌市北区)
佐野雅子さん(狸小路カルチャースクール)
根本絹子さん(狸小路カルチャースクール)
馬場陽子さん(狸小路カルチャースクール)
福田まさ子さん(茨城県水戸市)
三和美保子さん(狸小路カルチャースクール)
山我茂美さん(札幌市北区)
狸小路カルチャースクール(主宰:高橋悦子先生)の作品
は、9月1日〜6日に、第9回 秋・糸と針展として発表されました。
山我茂美先生は、織物やフレミッシュ織の制作・指導をしておられます。(アトリエ 011-764-5773 平日午後のみ)
上質なウールをうまく使って、暖かく豊かな生活を楽しみましょう。
手編みや手織りなど、手づくりもおすすめします。
この展示会の期間中、日曜日の午後に、あみもののワークショップを行います。
スウェーデンのニットデザイナー、マリア・グルバリー先生のメソッドによる、かぎ針編みです。
美しい幾何学模様が編めるのでグラフィカルニットといいます。防寒性にも優れ、実用的なあみものです。
リストウォーマー・ミトン・帽子などを編みます。
ワークショップ グラフィカルニット
10月2日 9日 16日 30日(いずれも日曜日) 14時〜16時半
スウェーデン交流センター2階
セミナールーム